子供の肌に薬はいらない?

子供のうちからのスキンケアがアトピーを予防する?

新生児が病院から退院してきたその日から家庭でのスキンケアが必要だといわれています。

入浴剤、入浴用のガーゼ、肌着などすべてがスキンケアの一環です。

特に子供のうちからあまりスキンケア剤を使うと肌が弱くなる、保湿剤を使うと保湿力が育たなくなるなどの言葉を真に受けないことが大切です。

保湿剤が保湿力を弱めるといったことは科学的に証明されていません。

一方で、子供のうちから正しい保湿をしているとアトピーを発症しにくいということは実証されています。


夏は汗をかくのでお肌の乾燥が目立ちませんが、夏も乾燥します。

あせもなどができていると保湿剤でひどくなるような気がしてしまいますが実際には保湿剤が肌を丈夫にするのであせもができにくくなります。

ステロイドは怖くない

スキンケアをしていてもお肌のトラブルが起きてしまうことがあります。

子供の肌は大人よりも数倍敏感で刺激に弱いものです。

時には、あせもや湿疹を悪化させてしまうこともあります。

そんな時に小児科や皮膚科に行けばステロイド剤が処方されます。

ところがステロイド剤を必要以上に警戒する風潮があります。

こどもにステロイドは使えないと思っているママたちも少なくありません。

しかし、ステロイドは怖い薬ではありません。

50年以上も使われ続けてきた優秀な薬です。

どんな薬でもそうですが、医師の指示を無視して大目に使ったり、逆に途中で使用を中止するといい結果は期待できません。

特にステロイドは途中で勝手に使用をやめるとお肌の状態をこじらせてしまうことがあります。

症状が治まってもしばらく継続して使うことで症状を改善できます。

必ず医師の指示通りの使い方をしましょう。

そうすればステロイドは安全で効果の高い薬です。

症状を長びかせる方がよくないことが多い

子供の肌トラブルを長引かせると様々な悪影響があります。

ひっかき傷をつくってしまうのも良くないことの一つです。

子供は正確に自分の状態を表現できません。

痒さでイライラしていても、ただ泣いたりぐずったりして周囲を困らせるかもしれません。

小学生のころなら痒さでイライラして集中力を欠くこともあります。

また、肌トラブルを長引かせるとそれがアトピーのきっかけになってしまうこともあります。

こんな時は、早急に肌の不快感を取り除いてあげなければなりません。

そのためにも早い段階で医師の診断を受けて適正な薬を使ってあげたいものです。